ミステリ用語
A
現場不在証明。
ラテン語で「他の場所に、よそへ」の意だそうです。
ようするに、現場じゃないほかの場所にいれば犯行は不可能だということで、その証明のことをいいます。
良くある時刻表トリックによるアリバイ作りは、日本でしかできないものですね、おそらく。
もっとも、日本だって事故一つでパーになる危険なものですが。
安楽椅子探偵
事件の現場に行かず、事件の内容について聞くだけで推理する探偵のこと。または、その推理方法。
B
別名 顔のない死体。
バールストン先攻法の由来を調べると、即ネタばれにつながるので知らない人は注意。
フランシス・M・ネヴィンズ・Jr.が「エラリイ・クイーンの世界」でエラリー・クイーンが良く使う手法に名前を付けたもの。
#この本の中で使われている「バールストン先攻法」と今の意味は少し違う気がするのだが、ちゃんと読んでないのでいまいちわからん。
興味のある方は「エラリイ・クイーンの世界」を読んでください。
#余談だが、この「エラリイ・クイーンの世界」はエラリー・クイーンの作品についてバシバシネタばれしている(作品について論じている本なので仕方ないのだが。)ので、読むときは要注意。
ギャンビットはもともとチェスの用語。
詳しくはここ→
http://www5a.biglobe.ne.jp/~emperor/chapter7.html
C
模倣犯。
D
Detective StoryまたはDetective Novelの訳語。
第二次世界大戦後、「偵」の字が当用漢字でなかったこともあって推理小説の名が一般的になった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia) 』
日本最初の探偵小説は、黒岩涙香(1862-1920)の『無残』(1889)。
今は、推理小説orミステリーと呼ぶことが多いな。
江戸川乱歩、横溝正史なんかは推理小説というよりやはり探偵小説って感じだけど。(私的見解)
探偵小説が日本にやってきたのはいつごろだろうか。
後で調べとこ。
被害者が死ぬ間際に残したメッセージのこと。
犯人によるミスディレクションの場合もある。
要注意である。
また、被害者本人が残したものであっても、犯人にそれと気付かれないために見てすぐ分かるように残されていない場合が多い。
被害者の気持ちになって考えることが大事である。
M
日本語にすると誤誘導とか?
犯人もしくは作者が間違った方向へ誘導すること(でいいのか?)。
どれも同じ意味。表記が微妙に違うだけ。
この微妙さがわかるかどうかが、ミステリ好きかどうかの分かれ目かどうかはその人次第。。
ミステリ:綾辻行人表記。綾辻以後の新本格なんかはこう表記することが多い(かもしれない)。
ミステリー:一般表記。一般的にこう表記する事が多いと思われる。一番ポピュラーな表記法。ただしこの場合、怪奇ミステリーも含まれることに注意。
ミステリィ:森博嗣表記。森博嗣のミステリィを指す時はこう表記することをおすすめ。
ミステリ:15000件、ミステリー:252000件、ミステリィ:8130件。Google調べ(2002/6/7現在)
誤解させたり、惑わせる事。
作者は読者を惑わすために、至るところにミスリーディングをしかけている、はず。
ちなみに、misreadingは誤読。
失われた環。
ミステリでは事件や関係者などのつながりが見えない状況を指したりする。
Q
ラテン語の「quod erat demonstrandum」の略。
もともとは数学用語で証明の最後に書く言葉。
エラリィ・クイーンが使っていたことで有名。
R
燻製ニシンのこと。
注意を他へそらすもの、人を惑わすような情報の意。
《由来》狐狩りの猟犬に他のにおいとかぎ分けさせる訓練に燻製ニシンを用いることから。